私、13年程公務員として勤めたのですが、辞めてからちょうど4年ほど経ちました。
公務員を辞めるって言うと必ず、
「もったいない!」
って言われるんですが、私はもったいなかったとは全く思っていません。
4年たった今も全然後悔していません。
これは、夫がいて子供が3人いる30代女性が公務員を辞めた時の話です。(今は40代…。)
なので、独身の方や、男性にはあんまり参考にならないかもしれません。
が、公務員辞めたいな~って思っている子持ちの女性には気休め位にはなるかもしれません。
興味のある方はお読みくださいませ。
公務員を辞めた理由
私が公務員を辞めた主な理由は以下の5つ。
1.やりがいを見いだせなかった
世の中にとって重要な仕事を任されているんだ、という責任感も感じていましたし、実際やりがいを感じた場面もありました。
でも、どうにも受け入れられないことがありまして、それは、
「上から言われたことを何の疑問も持たず、ただこなしていくのが最善!」
という考え方…ですね。
これっておかしくね?!と思っても、話すら聞いてもらえない雰囲気が理解できませんでした。
より良く仕事をするために検討したり改善したりっていうのが全くなく、トップダウン式のやり方に、徐々にやりがいを見いだせなくなってしまいました。
2.人間関係に疲れた
これは公務員に限らず、仕事を辞める一番の理由かもしれませんね。
でも私の場合、辞めると決めた時は、特定の誰かにいびられたとか、嫌がらせを受けたということはありませんでした。
(新人の頃は上司のパワハラに遭ってましたが。)
じゃあなんで人間関係??と思うかもしれませんが、とにかく職場全体の雰囲気が悪かったんですね。
お互いに協力し合おう、助け合おうという関係ではなく、何か不都合があると相手のせいにして悪口ばっかり言っている…。
みんなが夢も希望もないと言いながら仕事してる…
そんな雰囲気が私には絶望的でした。
3.仕事と家庭のバランスに悩んだ
公務員は育児休暇も取れますし、子育てにもある程度理解がある職場だった思います。
でも、定時で帰れることは少なかったですし、土日出勤することも多々ありました。
1人で抱えている仕事も多く、1日でも休んだらその後地獄を見る…なんて状況の時も。
そういう時は、子供の体調が悪くても休むという選択ができず、自分の両親に見てもらうのがあたりまえのようになり、
母から「あんたは子育てしてない!」
と暴言?!を吐かれたりもしました。
今思えば、母にはかなり助けてもらっていたので言いたくなるのも当然なんですけどね。
私自身もできることなら、子供には早寝早起きをさせて3食バランスの良い食事を食べさせたい、もっと自分がかかわらなければ…、という思いがありました。
でも、子供がいるせいで仕事で迷惑をかけてはいけないという強迫観念もあり、仕事と家庭のバランスについてかなり悩んだのも大きな理由の一つです。
4.残るのはお金だけだと思った
辞めようか辞めまいかで悩んで、仕事を続けることで自分に何が残るのかな、と考えた時に、
「残るのはお金だけだ」
と思ったんですね。
でも、お金って大事です。すごく。
それは辞める前も、辞めた今も変わらず思ってます。
…が、お金は公務員を辞めても稼げるよな、と。
それなら苦しい思いをしながら公務員を続けるより、楽な気持ちでやれることをやった方が幸せなんじゃないか、と思ったのも決断の理由の一つでした。
5.お家でお金を稼ぎたい!と思った
とにかく、組織になじめず、組織の中で働くのが早々に嫌になっていたせいもあり、辞めるだいぶ前から家に居ながらにしてお金を稼げるようになりたい!思っていました。
辞めるときに、これをやろう!という決まったものはなかったのですが、誰かに雇われずに、自分でお金を生み出せるようになるぞ!…と漠然と考えていました。
辞めた後はどうした?
辞めた後は、お家で稼ぐため、ハンドメイドのネット販売を始めると同時に、短時間のパートも始めました。
パートを始めたのは夫の収入だけではきつかったから、です(笑)。
ハンドメイドである程度稼げるようになってからパートは辞めました。
そして今は、ずっと興味のあったアフィリエイトにも手を出し、ハンドメイドとアフィリエイトで収入を得ております。
女性が公務員を辞めたら後悔する?後悔しないためには
公務員を辞めて後悔するかどうかは人それぞれだと思いますが、前述したとおり、私は全く後悔していません。
後悔がないのは、考えに考えての決断だったからかもしれません。
当たり前のことですが、本当にやめたいのか、辞めたらどうなるか、などをじっくり考えておくのは大事かなと思います。
しっかり悩んで決める
私のような既婚者の場合、旦那さまという大黒柱がいますので、独身の方や男性よりも公務員を辞めるハードルは低いのかもしれません。
もし私がシングルマザーだったり、独身だったら公務員を辞める決断はできなかったので、許してくれた夫に感謝しております。
それでもかなり悩みましたけどね。
辞めようかな、と思い始めてから本当にやめる決断をするまで、7年かかりました。
かなり長い間悩みましたが、私にとっては、決断するために必要な時間だったんだと思います。
不安要素を消しておく
一番不安だったのは、やっぱり「お金」のことです。
共働きの間はそれなりに余裕のある暮らしをしていましたが、私が仕事を辞めてしまったら今まで通りはいかないとわかっていたので、生活費のやりくりのシミュレーションだけはしっかりと行いました。
辞める前に、辞めた後の生活の具体的なシミュレーションがきちんとできていたので、不安なく「新生活」を始められました。
後悔したくない!と思うならまだ辞めない方がいい
30代で公務員を辞めたら、もう後戻りできません。
年齢制限がありますから、受験してまた公務員になるなんて出来ない。
後悔しても、やり直しはききません。
安定した収入も、「公務員」という肩書もなくなってしまいます。
だから悩むんですよね。
それでも私は辞めたい気持ちの方が強かったです。
辞める決断をしたときは、「後悔してもいいさ、何とかやっていける!」という気持ちでした。
後悔したくない!失敗したくない!と悩んでいるうちはまだ仕事に未練があるってことなので、辞めない方がいいのかもしれませんね…。
辞めたメリット・デメリット
メリットは?
しがらみからの解放
公務員というだけで何かに縛られているような、そんな感覚があったのですが、それがなくなりました。
人間関係で悩んだり、いちいち気を遣う必要もなくなり、ストレスから解放されました。
ゆったりとして、気持ちに余裕ができたのは大きなメリットでした。
時間の自由
毎日決まった時間に出勤する必要がないので、自由に時間を使えます!
とは言っても主婦なので、家事や子供のことなどそれなりに時間に追われていますが。
それでも働いているときに比べて使える時間が増えたので、自分なりに自由に色々やれるのは嬉しいですね。
子供の都合にいつでも合わせられる
子供の学校行事にも気兼ねなく参加できますし、熱を出した時なども優しく「休みなさい」って言えるようになりました。
働いているときは、ちょっと具合が悪そうでも「頑張れ!」と言って学校に行かせようとしてました…。
上司の顔色をうかがいながら休みを取る必要がないのも、気持ちが楽でいいです。
可能性が広がった
公務員は、副業禁止なのでほかの仕事を経験できません。
プライベートでも色々と制限がある職種もありますよね。
でも辞めてしまえば何をやるのも自由です。
私も公務員時代では考えられなかったネット販売やアフィリエイトをやっています。
満足するほど稼げてはいませんが、上手くいけば当時よりも大きな収入を得られる可能性だってあるのです!
公務員はある程度先が見えてますからね…。
公務員の時には出会えないような人と知り合えたり、経験できないことが経験できたりして、人生の豊かさやワクワク感が格段に上がった気がします!
デメリットは?
「公務員です!」って言えなくなった
「お仕事は?」と聞かれても
「私、公務員なんです~。」
って言えなくなりました。
公務員っていうと、「すごいですね~」とか、「いいわね~」って言われたりするんですよ。
それですこし優越感に浸ったりするわけです…。
もちろん表には出しませんが。愚かでスミマセン…。
まあ、それができなくなった…っていうだけです。
そして、たまにバリバリ働いている素敵な女性に出会うと、ちょっとシュンとしてしまう自分がいます。
大したデメリットじゃないですけど。
今は訊かれたら、「家で色々やってます…。」と申しています…。
収入減
一番のデメリットは、収入が減ったことです。
辞める前はちょっとお高い洋服を買ったり、おいしそうなスイーツをお取り寄せしたりしていましたが、家計のことを考えると今はできないですね…。
生活水準はちょっと下がりました。
が!これからどんどん稼ぐ予定なので、数年後には解決していることでしょうっっ!!
いろいろあるけど、辞めて幸せ!
私は、公務員を辞めてよかったなと思っています。
公務員だったころは、組織に守られている半面、縛られて不自由な思いもしましたが、今はとにかく自由です!
すべて自分で決められます。
自由な分、自分の責任でやらなくてはならないし、上手くいかなくても誰のせいにもできない大変さはあります。
が、やっぱりしがらみがないのは気楽でいいです。
まだまだ理想の暮らしには近づけていませんが…。
公務員を辞めてこんな風に生きている人もいますよ、ということで。。。
公務員を辞めたいな~と思っている誰かの参考になれば嬉しいです。