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我が家では、リフォーム費用を少しでも安くするため・できるだけ希望を叶えるために施主支給しました。
支給したのは、
- システムキッチン
- 無垢フローリング
- 洗面台
- トイレ
です。
今回は、
- 施主支給するとリフォーム工事が本当に安くなるのか?
- 施主支給はデメリットやトラブルはないのか?
などについて実体験をもとに解説していきたいと思います。
施主支給に興味のある方は是非最後まで読んでみてください!
施主支給でリフォーム工事は安くなるのか
一番気になるのが、施主支給するとリフォーム工事が本当に安く済むのか?ということだと思います。
結論から言うと、
引き受けてくれるリフォーム会社による
のではないかと思います。
一般的に、施主支給するとリフォーム会社を通すよりも中間マージンが少ないので設備を安く購入できると言われています。
気になる値引き率ですがメーカーによっても異なりますし、設備のグレードによっても変わってきますが、基本的には低グレードの方が高グレードのものより値引き率が高いですね。
中には7割引きになるようなものまであります。
ですから、施主支給すれば設備そのものは安く手に入れることが可能だと思います。
ですが、たとえ施主支給でキッチンなどの設備が安く購入出来ても、工事代金が高ければリフォーム費用は安くならないですよね。
だから、「施主支給する設備の費用+工事費用」のトータル金額で安いのか?をみないといけません。
リフォーム会社によっては施主支給をすると工事代金を割り増しするところも多いらしいので、そうなると施主支給のうま味が少なくなるかもしれません。
リフォーム会社では通常、キッチンやトイレなどの設備自体にも利益を上乗せしているため、施主支給されてしまうとその分利益が減ってしまうのでそのような対応をするみたいですね…。
我が家が工事をお願いしたリフォーム会社は、一番最初の見積もりの段階で、工事の金額は○○円、キッチンなどの設備の金額は○○円という感じで、何にいくらかかるかをきちんと分けて出してくれました。
そして、施主支給する場合は支給する設備の金額分を引きますよ~、という感じだったので、工事代金がアップすることもなく、きちんと費用を抑えることができました。
施主支給でリフォームが安くなるかどうかは、施主支給する設備の値段だけでなく工事費用がいくらになるのか?による、ということですね。
施主支給するなら相見積もりはとるべき
施主支給をする時、ネット通販で購入することになると思いますが、必ず相見積もりを取ることをおすすめします。
同じ商品でも販売店によって結構お値段が違ってきますよ。
我が家では床材はフローリング専門店で、トイレは楽天で安いものを見つけて購入しましたが、キッチンと洗面台は施主支給の販売店から購入しました。
2つの販売店から全く同じ条件で見積もりを取りましたが、キッチンは2万円位、洗面台は1万円くらい値段に差がありました。
できるだけ安く費用を抑えるのなら、複数の販売店から見積もりを取って比較するといいですよ。
施主支給のメリット・デメリット
施主支給のメリットは、
- リフォームの費用を安く抑えられる
- 気に入ったものを自由に選べる
というところですよね。
安く好きなものを取り入れられるというのは素晴らしいメリットでもありますが、デメリットも結構あります。
施主支給のデメリットとしてよく言われるのが、
- 保証がない
- トラブル時の責任の所在が不明瞭になる
などがあります。
でも、施主支給品であってもメーカー保証はきちんとついていますし、工事を担当するリフォーム会社がきちんとしていれば何か不具合があってもちゃんと対応してくれるはずなんですけどね…。
うちの場合は設備に不具合もありませんでしたし、工事に関しては多少のトラブルはあったものの、すぐに解決したので取り返しのつかないほどの問題にはなりませんでした。(トラブルについては後述します!)
実際に施主支給してみて思ったのは、とにかくいろいろ面倒!ということですね。
以下、私が感じたデメリットを挙げたいと思います。
置き場所が必要
我が家のようにキッチンなどの大物を施主支給するとなると、工事が始まるまでの間、それを保管しておく広いスペースが必要になります。
この写真は我が家の10畳の和室ですが、システムキッチン・24畳分のフローリング・トイレ・洗面台を置くと部屋がいっぱいになってしまいました…。
ここまでになるとは想像していなかったので、ちょっとビックリ…。
特にスペースを取ったのがシステムキッチンです。
洗面台やトイレはそれほど場所を取らないし、フローリングは重ねて置けるので工夫すれば何とかなりますが、システムキッチンは重ねて置いたりすれば故障や破損の原因になりますからね。
10畳の半分はシステムキッチンで埋まったので、システムキッチンを施主支給するなら広めの置き場所が必要になってくると思います。
どうしても置き場所がない場合は、工事日に合わせて届くようにする方法もアリなのかもしれませんが…。
タイミングよく届けてもらうのはなかなか難しいですし、万が一届くのが遅れると工事ができなくなってしまうので、スペースがない場合は大物の施主支給は厳しいような気がしますね…。
それに、工事が始まるまで壊れないように保管しておく責任も伴ってきます。
まあ、重ねて置いたり倒れるような置き方をしたり…など、無茶な置き方さえしなければ壊れることはないと思いますが、少し神経を使うかもしれません。
設備についての勉強が必要
施主支給はリフォーム会社を通さずにすべて自分の責任で設備を選ばなければならないので、ある程度の勉強が必要になります。
例えばキッチンをリフォームする時、リフォーム会社を通せば選び方のアドバイスがもらえますし、一緒にショールームを回ったりしてもらえますが、施主支給の場合はそれが全くないので、適当に選ぶと失敗する可能性が大!だと思います。
私もシステムキッチンや洗面台など各メーカーのサイトを見たり、カタログを取り寄せたりしてメーカーごとの特徴や違いなどをいろいろ調べました。
そのおかげで人にアドバイスできるくらいの知識が身につくというメリットもあるのですが、吟味が必要な分、時間も労力も取られるでしょう。
手続きは全部自分でやるので面倒
施主支給する場合は、見積もりを取るところからすべて自分でやらなければならなりません。
- ショールームに出向いて定価の見積書を取る
- 見積書の内容で施工可能かリフォーム会社に確認する
- 施主支給の販売店にショールームで取った定価見積書を送って、値引きされた見積書を取る
- 見積内容に納得したら注文・入金し、指定日に発送してもらう
リフォーム会社にお願いすれば設備を選ぶだけで済むのですが、施主支給の場合はこういった流れでやっと商品が手元に届くことになるわけです。
細かいことですが、施主支給すれば購入代金の支払いも発生します。
一般的に施主支給の販売店は、現金払いにするとさらに値引きしてくれるので、我が家では現金払いにしました。
そうすると、銀行にいちいち購入代金を振り込みにいかなければいけないのでこれもまた手間だな~と感じました。
我が家ではキッチンと洗面台を別々の販売店から購入したので、振込もそれぞれ別にやらなければならず…。
たかが支払いとは言え、ちょっぴり面倒でしたね。
システムキッチンなどの大物は人手がないと厳しい
施主支給品の配送は基本的に玄関での引き渡しになるので、自分で家の中に荷物を運び入れなければなりません。
トイレくらいなら玄関に置いてもらっても問題ないですけど、システムキッチンなどはそうはいきません。
システムキッチンの部材やフローリングなどの床材はかなり重いので、男性が2,3人いないと運ぶのはほぼ無理です。
うちの場合は配送日に夫がたまたま休みだったことや、実家が近所で父に手伝いに来てもらえので大丈夫でしたが、女性では複数人いても厳しいと思いました。
そして、大物の配送ってなぜか日曜祝日はやってくれません。
平日か土曜日に届けてもらうことになると思います。
配送日に力のある男性確保できないと厳しいので、都合が付かない場合は施主支給は難しくなるでしょう。
しっかり打ち合わせしないとトラブルになる恐れがある
通常のリフォームの場合はその設備が設置可能かどうかなどの確認をリフォーム会社がすべてやってくれますが、施主支給する場合は自分でもしっかり確認しないといけません。
最悪の場合、購入したはいいけれど設置できない…なんてことにもなりかねません。
トイレや洗面台なら床排水なのか、壁排水なのかなども調べないといけませんし、キッチンのサイズは問題ないかなども自分で確認しておく必要があります。
購入する前にリフォーム会社に設置可能かを相談しておけば問題は起きにくいと思いますが、万が一何かあった時は施主の責任になることもあるので注意が必要です。
そこさえきちんとしていれば施主支給でもトラブルは起きにくいと思いますし、万が一トラブルがあってもきちんとしたリフォーム会社ならそれなりに対応してくれるはず…だと思います。
我が家であった実際の施主支給トラブル
我が家では施主支給でもまずまずのリフォームができたと思っていますが、トラブルもいくつかありました。
フローリングを余分に買い過ぎた
フローリングは、必要枚数を家の図面を見て計算し、購入したのですが…。
- 実際の部屋は図面より少し狭かった
- 万が一足りなくなったら困ると思い、想定よりも数ケース多めに注文した
などの理由で余ってしまいました。
本当はリフォーム会社にも相談してから注文すればよかったんですが、計算すれば必要枚数わかりますよ~、と言われたため、言われた通り自分で計算して購入してしまったんですよね…。
でもリフォーム会社の担当さんもきちんとアドバイスしなかったことを悪かったと思ったらしく、余ったフローリングを無料で縁側にも貼ってくれました。
なので結果オーライ?ではあったんですが、本来なら購入しなくてもいいものだったので、ちょっと失敗したな~と思っています。
キッチンのレンジフードが既存の壁からはみ出した
システムキッチンはトクラスのBbを選んだのですが、コレのレンジフードがかなりデカかったせいで想定外のことが起き、かなり神経をすり減らしました。
そのレンジフードがこちら。
トクラスの売りの一つである「サイクロンフード」。
内部の掃除が10年間必要ない!というお手入れが簡単な主婦には嬉しいレンジフードなのですが…
コレが今までのものより大きいために既存の壁からはみ出してしまう…という想定外の事態が起きてしまいました。
上の写真はリフォーム前のものですが、レンジフードを設置した当初、黄色で囲った部分からレンジフードが7センチくらいはみだして裏側が丸見え状態になっちゃったんです。
新しいシステムキッチンは以前のものと同じサイズだったので問題なく設置できると思っていて、レンジフードのサイズのことは全く頭になかったんですよね…。
リフォーム会社にも事前に図面を渡していましたが、やはりそこまで考えていなかったようで…。
これから長い間使うものなのにどうしよう…とかなり焦りましたが、
リフォーム会社と話し合い、壁を下に10㎝ほど継ぎ足してレンジフードが完全に隠れるようにお直ししてもらいました。
結果、前よりも少し開口部が狭くはなりましたが、もともと高さがあったので違和感もなく上手く解決できてホッとしました。
…とまぁ、こんなトラブルもあったんですが、きちんと話し合い対応してくれるリフォーム会社だったので、なんとか丸く収まってよかったです。
いろいろあるけど…施主支給でリフォームは安くなります
- 施主支給品についての勉強
- 置き場所はあるか
- 運搬人員が確保できるか
- ショールーム周り・相見積もり・支払等の手間を惜しまずやれるか
- リフォーム会社との意思の疎通・確認がしっかりできるか
と、こんな風に数々のハードルがあったり、トラブルもあったり…なのですが、これらの困難を乗り越えることができれば施主支給はリフォームを安くするには有効な手段だと思います。
↓リフォームを安くする方法はこんなのもあります。
どうですか?施主支給、やってみようかな…?と思いました?
安易な施主支給は失敗につながりやすいですが、しっかり吟味してリフォーム会社ときちんと打ち合わせすればうちのようなトラブルも起きにくいのではないでしょうか。
我が家の場合は色々ありつつも施主支給で気に入ったものを安く設置できたので、まずまず満足していますよ!
積極的におすすめはいたしませんが(笑)、リフォームを安くする一つの方法として検討してみるのも良いかと思います。