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最近築30年の平屋をリフォームしたタムコです。
リフォームってお金がかかりますよね…。
資金が豊富にあればいくらでもお金をかけられますが、我が家のように予算が限られているとそうはいきません。
だから、できるだけ安く費用を抑えながら理想を叶えたい!と思い、試行錯誤しました。
そこで取り入れたのが、分離発注という方法です。
この方法のおかげで、コストを抑えることができ、予算内でまずまず納得のいくリフォームになりました!
今回は、我が家が分離発注に至った経緯やその詳しい内容ついて書いていきたいと思います。
分離発注ってなに?
まず最初に、分離発注って何か?ですが、簡単に言うと専門の業者さんにそれぞれ別々に工事を依頼することです。
外壁の塗り替えなら塗装屋さん、壁紙の張り替えならクロス屋さんに…というように、実際に作業してくれる業者さんに直接お願いするんですね。
おうちを全面的にリフォームするとなると、工務店やリフォーム会社に一括してお願いするのが一般的ですよね?
でも工務店やリフォーム会社だと、実際の工事は下請け業者が行うことが多いので、その分中間マージンがかかってコストは割高になってしまいます。
その反対に、自社で工事をしてくれる業者や職人さんに直接依頼すれば中間マージンがからずコストカットができる、というわけです。
なので、分離発注は安くリフォームしたい場合には有効な方法!と言えます。
我が家がリフォームに至った経緯
我が家は、築約30年の平屋(32坪)。
広さは32坪ほどで、10年前に中古で購入しました。
購入した時点で築20年近かったので、すでに傷んでいる部分も沢山ありました。
お風呂の湯船は塗装がところどころ剥がれてたり、トイレもあまりきれいじゃなかったり、キッチンの吊戸棚は外れかけて落っこちそうになってたり…。
でも、当時は子供も小さくて傷つけたり汚したりするだろうしお金もなかったので、最低限の内装リフォームしかしなかったんです。
壁紙を変えて、キッチンの吊戸棚を補強してもらうくらいで、水回りも直さずそのまま…。
そんな状態で10年間使ったので、あちこち傷みが目立つようになり、いよいよ…ということで全面的にリフォームすることにしました。
リフォームしたかった箇所と予算
我が家がリフォームしたかった箇所は、
- 屋根の葺き替え
- 外壁塗装
- 水回り全部交換(キッチン・ユニットバス・トイレ・洗面台)
- 和室(畳)を洋室(フローリング)に
- クロス交換
- リビングとダイニングのフローリングを無垢フローリングに張り替え
- 室内ドア交換
ざっとこんなところでした。
間取りの変更などはせずに、古い設備を一新する感じです。
リフォーム会社2社から見積もりを取るも、満足いかない内容に…
リフォームの計画当初は、
- リフォームもやっている工務店
- 一般的なリフォーム会社
の2社から見積もりを取ることにしていました。
そして、予算の都合が合い、かつ印象がいい方に決めようと思っていて、分離発注は考えていませんでした。
でも、実際に見積もりを取ってみると…
A社
- 屋根はカバー工法で(葺き替えは予算的に無理)
- 外壁塗装
- 水回り全部交換(キッチン・ユニットバス・トイレ・洗面台)
- 和室(畳)を洋室(フローリング)に
- クロス交換は水回りだけ
- リビング・ダイニングのフローリング張り替え・室内ドア交換は予算的に無理
B社
- 屋根はカバー工法で(葺き替えは予算的に無理)
- 外壁塗装
- 水回り全部交換(キッチン・ユニットバス・トイレ・洗面台)
- 和室(畳)を洋室(フローリング)に
- クロス交換
- リビング・ダイニングのフローリング張り替えは合板フローリングで(無垢は予算的に無理)
- 室内ドア交換は予算的に無理
といった内容…。
屋根の葺き替えは絶対譲れなかったのに、カバー工法じゃないと無理だと言われるし、フローリングは無垢材どころか合板でも予算的に難しいといわれる始末…。
水回りもグレードの低いものばかり提案されました。
そういうわけで、2社とも我が家の予算では満足なリフォームができないことがわかり、分離発注してみることにしたのでした。
内装と外装の業者を分けて依頼
分離発注といってもどこまでを分けて発注するか?で費用は変わってくるとは思うのですが、我が家では、
- 内装は内装専門のリフォーム会社
- 外装(屋根・壁)は屋根専門の会社
の2社に分けて見積りをとり、依頼することにしました。
内装専門のリフォーム会社だと、大工さんやクロス職人さん、電気工事や水道工事ができる職人さんを抱えているので、内装全般を自社で行ってくれます。
屋根専門の会社の方は、塗装は下請け業者が入ったみたいですが、まあそこは仕方ないかな、と。
あまり沢山の業者さんに依頼するとやり取りだけでも面倒になるので…。
分離発注で希望以上のリフォームが可能に
内装と外装を分離発注した結果、予算的に無理と言われた工事もすべて希望通り行うことができました。
当初の希望
- 屋根の葺き替え
- 外壁塗装
- 水回り全部交換(キッチン・ユニットバス・トイレ・洗面台)
- 和室(畳)を洋室(フローリング)に
- クロス交換
- リビングとダイニングのフローリングを無垢フローリングに張り替え
- 室内ドア交換
これに加えて、
- リビング・ダイニング・キッチン・トイレ・洗面所の巾木の交換
- 換気ダクト・排水管の交換
- 建具にダイノックシートを貼ってリニューアル
- 畳・ふすまの表替え
- 床下収納の交換
なども予算内で行うことができました!
ちなみに床材・システムキッチン・トイレ・洗面台は施主支給したので、これも費用を抑えられた理由の一つです。
分離発注をしてみたことで、どんな会社にどんな風に依頼するかでリフォームの内容や費用が大きく変わることを実感しました。
分離発注のメリット・デメリット
ほぼ希望通りのリフォームができたとは言え、分離発注はいいことばかりとは言えません。
少なからずデメリットもあります。
でも、やり方さえ間違わなければデメリットは最小限に抑えられると思いますよ。
我が家の場合、今のところ分離発注によるデメリットは全く感じていません。
以下、メリット・デメリットをまとめました。
メリット
コストを抑えられる
分離発注の一番のメリットはコレですね。
自社で工事も行うリフォーム会社は、職人さんと直接やり取りするので、大手のリフォーム会社のような営業さんもいませんし、中間マージンも宣伝広告費なんかもありません。
同じ工事内容でもその分コストを抑えられるので、わが家のように諦めていた工事も追加で行う、なんてこともできたりします。
意思疎通がスムーズ
一般的なリフォーム会社だと、やり取りは営業さんを介してすることが多いと思います。
施主さん ⇒ 営業さん ⇒ 工事業者さん
といったように営業さんをはさんで意思疎通するので、こちらの要望がうまく伝わらずトラブルになる、なんてこともあるみたいです。
でも、分離発注なら実際に工事をする職人さんに依頼するので、要望が正確に伝わりやすくトラブルも起きにくくなります。
(リフォーム会社や職人さんの質や腕にもよりますが…)
急な変更・追加も可能
リフォームは工事が始まってから急に工事内容の変更や追加が必要になることもありますよね?
そんなとき、工事を下請けに出すリフォーム会社だと、現場で職人さんに「これもやってください!」とお願いしても、職人さんには決定権がないので、いちいち営業さんを通す必要があり、素早い対応が難しい場合も多いようです。
分離発注なら職人さんがその場で臨機応変に対応してくれるので、急な変更や工事の追加もスムーズにやってくれます。
デメリット
やり取りが面倒
分離発注は複数の業者に依頼することになるので、それぞれ個別にやり取りしなくてはならないのが面倒だったりします。
時間に余裕のある方なら問題ない場合もありますが、費用を抑えることばかりに目が行って依頼業者を細かく分け過ぎると、手続きが大変になるかもしれません。
工事完了後の支払いもそれぞれ分けてやらなければなりませんし。
でも、うちみたいに内装と外装2社程度に依頼すれば手続きや連絡などもあまり煩雑にならないと思います。
実際のところ、2社くらいなら大変だな~と感じることはありませんでした。
責任の所在が不明瞭になる
工事業者を細かく分けると、何か不具合があった時にどの業者のどの工事が良くなかったのか?がわかりづらくなる場合があります。
例えば、新しくしたはずのフローリングに傷がついてた!なんて時、いろんな業者さんが出入りしていると、どの業者のせいで傷がついたのか?どの業者が保証するのか?の判断が難しくなります。
でもこれも、内装と外装を別々に依頼する程度であれば、問題は起きにくいと思います。
分離発注は最高のコストダウン方法かも
リフォームを安くする方法は色々ありますが、設備のグレードを落としたり工事の一部を断念したり…ばかりでは満足いくリフォームができなくなってしまいます。
そんな時、分離発注という選択はかなり有効な方法になるのではないかと思います。
我が家は分離発注のおかげでリフォーム費用を予算内に収められました。
低予算で希望のリフォームをしたいときは検討してみるのもいいですよ!